独立願望の方必見!![鳶職の必要な資格]

独立

こんにちは千ブログです。

私は現在建設業の会社を経営しています。詳しくはこちら

以前鳶の仕事内容を紹介した際にいくつか質問が頂きました。

質問内容は下記

・鳶の仕事をしようかと考えているのですが、鳶になる前にとっておいたほうが良い資格はありますか?
・独立を考えているのですが、必要な資格はありますか?

上記のような質問がきたので今回はこれらの悩みをすべて解決します。

今回の記事でわかることは下記

・鳶職になる前に持っておいた方が良い資格
・独立をするなら持っておくべき資格

鳶職人になる前に持っておいたほうが良い資格

まずは鳶職人になるなら持っておいたほうが良い資格を紹介します。

ですが、今から紹介する資格は基本鳶の会社に入ると必ず取らせてくれる資格ですので会社に入る前に無理にとる資格ではないので「こんなしかくあるんだな〜」と聞き流す程度で大丈夫です。

足場の組み立て等作業従事者特別教育

足場の組み立て等作業従事者特別教育とは、足場の高さに関係なく、足場の組み立て、解体、変更の作業に係る業務(地上又は硬固な床上における補助作業は除く)に携わる作業者に求められる。

上記の説明を簡単に言うと、地面の材料の運搬や完成した足場の上での補助作業は受講しなくていいけど、足場を組み立てる際や、解体する際には高さに関係なく受講が必須ということです。

もっと簡単に言います。この資格がないと鳶の仕事ができません

また、下記資格を取得している方は有資格者と判断されこの資格の受講は不要です。

・建築施工系とび科の訓練を修了した者
・居住システム系環境科を修了した者
・足場の組み立て等作業主任者技能講習規定第1条各号に掲げる者
・とびに係わる一級又は二級の技能検定に合格した者
・とび科の職業訓練指導員免許を受けた者

また、この資格は何歳でも受講できますが、足場の組み立て、解体、変更の作業を行う場合は労働基準規則により18歳未満の作業は禁止されています。

講習スケジュール

項目時間
足場及び作業の方法に関する知識3h
工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識0.5h
労働災害の防止に関する知識1.5h
関係法令1h
合計時間6h

このように資格の受講だけでもかなりの時間がかかります。

ただし、平成27年7月1日以前に足場の作業を行っていた方は、受講時間は3時間になります。

この資格は最後にテストがあります。テストの内容は講習を知っかる聞いていれば間違いなく合格しますので、事前学習は不要かなと思います。

また、不安な方は上記の表の項目を参考に60分も勉強すれば間違いなく合格できます。

独立するなら持っておくべき資格

次に鳶職人として独立を考えている人なら持っておかないといけない資格を紹介します。

今の日本は資格社会ですので、資格がないと作業ができないことが多いいので必ず取るようにしましょう。

玉掛け技能講習

玉掛けとは重量物を1トン以上のクレーンのフックなどにかけ外しを行う作業です。

鳶の仕事でも足場材の運搬などがありますので必ず必要な資格です。

また1トン未満の玉掛け特別教育もありますが、鳶の方は移動式クレーンなど1トン以上のクレーンを使うことがほとんどですのであまり使いみちはありません。

費用は20000円〜30000円程です。

受講スケジュール

項目時間
クレーン等に関する知識1h
クレーン等の玉掛けの方法7h
クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識3h
関係法令1h
学科試験1h
実技︰クレーン等の運転のための合図1h
実技︰クレーン等の玉掛け6h
合計時間講習13h
実技7h

ただし下記の資格を取得している方は時間が少し短くなります。

・移動式クレーンまたはクレーン運転士免許
・デリック運転士免許
・陽貨装置運転士免許
・小型移動式クレーン運転技能講習又は、床上操作技能講習修了者
・玉掛け特別教育修了者

詳しくは最寄りの受講会場にお問い合わせして確認してみてください。

コマツ教習所はこちら

足場の組立て等作業主任者

この資格は「足場の資格」とも呼ばれる国家資格です。

吊り足場、張出し足場、高さ5以上の足場の組み立て、解体などの作業では、足場の組立て等作業主任者の資格を有した者を配置することが義務づけられています。

この資格を取ることにより現場の責任者として職長を任せてもらえるようになります。

この資格には受講条件があります。

・満21歳以上で、足場作業に3年以上従事した経験を有する者。
・学校教育法による大学、高等専門学校又は、高等学校において土木、建築又は造船の関する学科を専攻して卒業した者でその後2年以上足場の組立て、解体又は変更に関する作業に従事した経験を有する者。
・その他、厚生労働大臣が定めるもの。

上記の条件をクリアできている人は事業所から作業証明書などを記載してもらい受講が可能になります。

受講費用は15000円〜20000円ほどです。

受講スケジュール

項目時間
足場の組立て、解体、変更等に関する専門知識7h
工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識3h
作業者に対する教育等に関する知識、災害事例1.5h
関係法令1.5h
学科試験1h
合計時間13h

ただし、下記の方は時間が短くなります。

・職業訓練修了後に足場作業に2年以上従事した経験のある方
・とびに係る1級又は2級の技能検定に合格した方

 上記に該当する方は講習が免除され講習3h+修了試験1hとなります。

・とび科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けた方

 上記に該当する方は講習が免除され講習1.5h+修了試験1hとなります。

特別教育の講師養成講習

こちらは独立を考えているなら間違いなくとっておくほうがいいです。

先程解説した「足場の組み立て等作業従事者特別教育」の講師になるための講習です。

こちらの講習に参加しないといざ、独立して従業員を雇った際に従業員が上記の特別教育を持っていないと毎回教習所に予約をしてお金を払い特別教育を取らせなければいけません。

しかし、今回の講習に参加して講師の認定をもらうと従業員が入ってきた際自分で従業員に教育をして資格を取らせてあげることができます。

費用は50,000円ほどと高いですが、とっておくと必ず役に立つので必ず取るようにしましょう。

講習期間は2日ほどが一般的ですが受講会場によりすこし違うので事前に会場に確認とっておくことをオススメします。

また、従業員に特別教育なしに足場の作業をさせると、安衛法119条により「懲役6ヶ月以下もしくは50万円以下の罰金」とかなり重い罪になりますので必ず特別教育を取らせた従業員に足場の作業をしてもらうようにしましょう。

持っておくと有利な資格

これまでは最低限持っておくべき資格を紹介してきましたが、これから紹介する資格は必要に取ることをオススメします。

とび技能士

とび作業の段取り、仮設の建設物の組立、解体、などとびに関する能力を認定する国家資格です。

この資格は3級から1級まであり3級は実務経験を必要としませんが、2級は2年、1級は7年の実務経験が必要になりますのでかなり難易度は高い資格ではあります。

1級の資格を持っていると上級者の証明にもなります。また、1流のとび職人の証明にもなります。

この資格は持っていても重機を運転できるなどの特別なものはありませんが、この資格持っていることにより元請けの信用になり、案件獲得の際に必ず役にたつので会社を大きくしたい方などは必ず取らないといけません。

資格の取得方法はこちら

まとめ

いかがでしたか?

今まで紹介した資格の他にも必ず、必要な資格はあります。

今回紹介した資格はごく僅かなものですのでこれだけとれば独立できるというわけではありません。

今の日本は資格社会ですので資格をとって損になることは決してありません。

ご愛読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました