建設の華!!鳶(とび)の仕事内容と給料事情を徹底解説

職業紹介

こんにちは千ブログです。

私は建設業の会社を経営しております。詳しくはこちら

みなさん鳶って知っていますか?

鳶の仕事は建設業の華で「鳶に始まり鳶に終わる」といわれるくらい重要な仕事です。

今回はそんな鳶の仕事内容や給料事情を徹底解説していきます。

この記事でわかることは下記

・鳶の名前の由来
・鳶の種類
・鳶の仕事内容
・鳶の給料事情

鳶(とび)の名前の由来

建設業の職種は土木作業員、塗装屋、型枠大工など仕事内容から名前が作られている場合が多いいですが鳶はなぜ鳶と言われるようになったか知っていますか?

「鳶」とは鳥のことなんです。

とびの仕事は高所でバランスを取ることが難しい場所をさっそうと駆け回る姿から「鳶」と言われるようになったとされています。

もし、見る人が違ったら鳶職人達はつばめ職人と言われていたかもしれませんね(笑)

鳶は大きく3種類に分類される

鳶は「足場鳶」「鉄骨鳶」「重量鳶」3つに分けられることが多いいです。

今回は3種類の仕事内容の詳細と給料事情を徹底解説します。

足場鳶(あしばとび)

足場鳶は鳶の中でも一番オーソドックスな仕事です。

「建設は鳶に始まり鳶に終わる」という言葉は足場鳶のことを言います。

足場鳶の仕事内容

高所の作業に欠かせない足場を鉄パイプや足場板などを用いて設置します。

図面から全体を把握し、後から作業をする業者が作業をしやすいように足場を組んでいきます。

足場がないと他の業者は作業できないため足場鳶はどの業者よりも早く現場に乗り込み足場を設置します。

また、家の塗装の塗替えの際などは足場鳶は図面がないことがほとんどです。

そのため、足場を作る前に足場現調(現地調査)をして、どのような足場を作るかをイメージして必要材料などを計算して持っていくという創造力も必要な仕事になります。

すべての業者が作業を終えた際に足場を解体するのも足場鳶の仕事です。

なぜ足場鳶が足場を設置しないといけないのか

作業しやすいように足場を作ってほしいなら作業する人が自分で足場を作ればいいんじゃないの?

平成27年7月1日より足場を作る作業には「足場の組み立て等作業従事者特別教育」の受講が必須です。

足場の組み立て等作業従事者特別教育とは足場の高さに関係なく、足場の組み立て、解体、変更の作業に係る業務(地上又は硬固な床上における補助作業は除く)に携わる作業者に求められる。

上記の説明を簡単に言うと、地面で材料の運搬は受講しなくていいけど、足場を組み立てるときや、解体するときは受講が必須ということになります。

足場の組み立て等作業従事者特別教育の受講スケジュールは下記の通り。

平成27年7月1日時点で足場作業従事者の方は3時間。
上記以外の方は6時間。

ただし、下記資格を取得してる方は有資格者と判断されこの特別教育の資格取得は不要です。

・建築施工系とび科の訓練を修了した者
・居住システム系環境科を修了した者
・足場の組み立て等作業主任者技能講習規定第1条各号に掲げる者
・とびに係わる一級又は二級の技能検定に合格した者
・とび科の職業訓練指導員免許を受けた者
ただし、足場の組み立て等作業従事者特別教育は何歳でも受講できますが、足場の組み立て、解体、変更の作業をする場合は労働基準規則により18歳未満の作業は禁止されています。

足場を作る作業には「足場の組み立て等作業主任者技能講習」の資格を持っている人も必要です。

足場の組み立て主任者技能講習とは足場の組立作業、解体、変更の業務に携わる作業において作業者を指揮する者に求められる。

ただし、足場の組み立て等作業主任者技能講習には受講資格があります。

・足場の組み立て解体又は変更関する作業に三年以上従事した経験を有する者(※当該作業については労働基準規則により18歳未満の者の就業が禁止されているため受講可能年齢は21歳以上)

・学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において土木、建築、造船に関する学科を専攻して卒業した者で、その後2年以上の足場の組み立て、解体又は変更する作業に従事した経験を有する者(※当該作業については労働基準規則により18歳未満の者の就業が禁止されているため受講可能は20歳以上)

・その他厚生労働大臣が定める者

説明が長くなりましたが、このように足場の作業を行うには専門の資格や、経験がいるため他業種の作業員が足場を自分たちで作るのは必然的に難しいということになります。

また、無資格で足場の作業を行った場合は安衛法第119条の「懲役6ヶ月以下若しくは50万円以下の罰金」が課せられるので無資格での作業は絶対にやめましょう。

足場鳶の収入

足場鳶は建設業の中でも比較的給料は高い傾向があります。

未経験の方でも会社を選びに失敗しないと年収360万円は普通にいきます。

ある程度経験を積むと年収600万円も普通にいきます。

足場鳶の平均年収はおおよそ420万円です。

鉄骨鳶(てっこつとび)

鉄骨鳶は皆さんの生活にも一番身近な鳶です。

鉄骨鳶の仕事内容

鉄骨鳶は高層ビルやマンションなどの建築現場で建物の骨組になる鉄骨を組んでいく作業がメインになります。

クレーンで吊り上げた鉄骨を空中でつかみ指定の場所まで誘導しその鉄骨を組立てていきます。

鉄骨鳶の仕事は地上数百メートルの場所での作業もありますので高所が苦手な方にはあまり向いていない仕事かもしれません。

鉄骨鳶が建設した建物中には「東京タワー」などがあります。

同じ鉄骨を組む作業でも高速道路や橋、鉄塔などを行う鉄骨鳶は「橋梁鳶(きょうりょうとび)」とよばれます。

また、足場鳶のキャリアアップとして鉄骨鳶の仕事をする方も多いいです。

鉄骨鳶の収入

鉄骨鳶は足場鳶よりも給料は高い傾向にあります。

鉄骨鳶は未経験でも年収400万円を超えることも少なくはありません。

鉄骨鳶の平均年収は450万円をも超えます。

重量鳶(じゅうりょうとび)

重量鳶と聞けば重たいもの持つきつい作業と思っていませんか?

実は全然そんな事はありません。むしろ専門性の高い仕事になります。

重量鳶の仕事内容

重量鳶の仕事はビルの屋上や橋梁工事などにおいて、大型の機械や、橋げたなどの搬入、据え付けなどを行います。

重量物は1トンや10トンなどの超重量物のため人力ではなくクレーンや、チェーンブロック、フォークリフトなどの機械を用いて作業します。

数トンもある機械をミリ単位で据え付ける技術を求められる重量鳶は鳶の中で最も高度な技術が求められる仕事になります。

重量鳶の収入

重量鳶は未経験で年収360万円ほどである程度経験すると450万円をも超えます。

あれ?意外と少ないと思いましたか?

重量鳶の特徴は勤務時間の短さにあります。

重量鳶は重量物の搬入、据え付けをすれば作業が終了なので昼に仕事が終わることも多いいです。

そのため、短時間集中の方はかなり向いているのではないでしょうか。

まとめ(鳶は危険作業が多いい)

これまで、鳶の仕事内容や給料事情を解説しましたが「給料が高いからとりあえず適当に鳶をしよう」と思っている方はいませんか?

その気持ちなら鳶は絶対にやらないほうがいいです。

「足場鳶」「鉄骨鳶」「重量鳶」は危険な作業が多いいです。

そのため、適当に作業してしまうと死亡する可能性が高いです。

建設業の労災の多くは高所作業での事故が50%以上です。

そのため、鳶の仕事を始める際はある程度鳶の仕事内容を理解してから始めることをオススメします。

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